2006-12-05 本当に怖い家庭の医学 「超多剤耐性結核菌」 超多剤耐性結核菌 主要な治療薬のほとんどが効かない結核菌。世界保健機関(WHO)は、第1選択薬とされる効き目が強いイソニアジドとリファンピシンが効かない菌を「多剤耐性」に分類。それに加えて第2選択薬のフルオロキノロン系薬剤と、カナマイシンやアミカシンなど注射薬も効かなくなった菌が「超多剤耐性」と定義される。今年3月に存在を指摘した米疾病対策センターは、世界の患者の2%程度、東欧やアジアの一部では15%以上が超多剤耐性菌に感染していると推計している。