ノイラミニダーゼは、細胞内で増えたウイルスが細胞外に飛び出そうとする際に働くタンパク質です。これによってウイルスは、感染していない細胞へと次第に広がっていくことが可能になります。ノイラミニダーゼの働きを止められれば、インフルエンザウイルスは増えません。このようなノイラミニダーゼの働きを止める薬で、日本国内で承認されているものにはザナミビル(リレンザ)やリン酸オセルタミビル(タミフル)があります。
未知なる新型インフルエンザウイルスに対応するためには新しい治療薬が必要とされ、そのためには様々なノイラミニダーゼの情報が必要となります。このデータベースの公開による新しい治療薬開発の促進が期待されます。